こんにちは。今回はDELE B2の面接(スピーキング)テスト対策について解説したいと思います。
私は試験対策時にスパニッシモの試験監督資格保持者コーチに指導してもらったので、その時の内容も踏まえて、備忘録的にメモを残したいと思います。
面接の内容
試験時間は20分で、Tarea数は3つ。
Tarea1と2は事前に20分の準備時間がありますが、Tarea3はないため即興で対応する必要があります。
ちなみにDELE初受験者のためにに説明すると、実際の試験会場はこのようになっています。
※東京会場です。
PCにTareaの設問や写真等が映し出され、それを見ながら面接官①と会話をします。
面接官②とは全く会話をしません。
それでは実際にどのような対策が必要か説明していきますね。
Tarea1
社会問題に関する有識者の提案6つを読み、うち4つを選んで、メリット・デメリットを3~4分で話します。
まずは導入
有資格者コーチからの助言を受けて、最初から”En primer lugar~~”と話さず、導入を30秒程度で話すよう心掛けました。
Bueno para empezar me gustaría decir que en Japón también se sufre de acoso laboral(出題テーマ), porque en algunas empresas se trabajan más horas de las necesarias.
何も思いつかなかったら導入ナシでも良いみたいですが、可能な限り話した方が良さそうです。
話の進め方を叩き込む&接続詞を使う
Tarea1で大切なのは、いかに接続詞を分かってますアピールをできるか。
6つの提案のうち、4つの提案に対してコメントするので、以下のような型を作って準備しました。
- En primer lugar,
- En segundo lugar,
- En tercer lugar,(Siguente,)
- Por ultimo
プラスして要所要所に下記の接続詞を盛り込んで、よりフォーマルな話し方になるよう心がけましょう。
- Sin embargo (しかしながら)
- Ademas (加えて)
- por anadidura (加えて)※Ademasよりフォーマルな言い方
- Por otro lado (他方)
- En cambio (代わりに)
- Es decir (すなわち)
- Debido a ‥‥(‥‥が原因により)
注意すること
私は当初、動画をみて独学でスピーキング対策していました。
そのあと、スパニッシモで練習した時に、
Estoy acuerdo de la idea de~~
と話したときに、DELE試験官有資格者コーチから
それは違う
とキッパリ切り捨てらることにw(きりんとあまやさん、ごめんなさい)
曰く、客観的に見てどのようなメリット・デメリットがあるかを説明する設問であり、私見を聞いているわけではないため、このような話し方はダメらしい。
模範解答例
En primer lugar, A la propuesta de ~~~ le veo ventaja(desventaja)) muy clara porque ~~~~.
(最初に、この提案は明確なメリットがあると思う、なぜなら~)
難しい文法・仮定法をガンガン使う
Tarea1は高難易度の文法を盛り込んで「私分かってますよ」アピールする絶好の場です。
準備時間もあるので、仮定法など、どんどん文法を盛り込んでいきましょう。
Esta propuesta tiene una ventaja de ~~~~, Sin embargo, Si tomara esta medida, occurrirá un otra problema de ~~~~~.
(この提案には~~~のようなメリットがあります。しかしながら、この対策が取られたら、~~~~という別の問題が起こるでしょう)
上の答え方だと、接続詞を入れつつ、仮定法を使っているのでバッチリ!
何度も言いますが、客観的に提案を評価するため、単にメリット・デメリットだけでなく、この提案を実行したら、どのような違う問題が起こりうるかも言及すると高評価です。
tarea 2:写真描写
このパートは、1枚の写真を説明するもの。
私が受験した時は、上のような写真が出ました。
写真について、以下3つをきちんと説明する必要があります。
①どういう状況なのか(現在形・現在進行形)
②なんでそうなったのか(過去形・過去未来)
③これからどうなるのか(未来形)
①どういう状況なのか(現在形・現在進行形)
“En la foto, veo~~~.””Hay ~~~~~.”など、とにかく写真の説明をしましょう。
そしてDELE監督者有資格者コーチからアドバイスされたのが「とにかく人を説明すること」
人が多い写真なら、1人だけに焦点をあてて話してみましょう。
- どんな髪型か
- どんな服装なのか
- どんな姿勢か
- どんな表情か
模範解答例
Un hombre a la derecha, con bigote esta vestido con un ropa formal
(右側にいる口髭の男性は、フォーマルな格好をしていて~)
私の勝手な推測ですが、受験生の背後にいる面接官②が写真をイメージできる程度の説明が必要だと思います。
②なんでそうなったのか(過去形・過去未来)
推測を意味する過去未来を使って、「こういうことが起きたのではないか」と話してみましょう。
ここは本当に自分でイマジネーションを働かせて、物語を作ってしまってOKです。
実際に私が発言したときは、下記のように、話し言葉を使いながらとにかく言えることを言いました。
quizas ellos estaria disctuiendo el problema finnanciera por aumento de costo, por elemplo gas, e electricidad. porque ahora muchos produtos estan muy caros debido a la guerra entre Ucrania y Rusia, no?
(彼らはガスや電気代などの物価上昇による家計の問題について言い争っていたのかもしれない。今はウクライナとロシアの戦争でいろんなものが高くなってるでしょ?)
③これからどうなるのか(未来形)
この写真のあとに、何が起こりそうかを想像で話します。
ここでは未来形を使って、時制をコンプリートします。
Luego, creo que ellos harán~~
(次に、彼は~~~すると思う)
難しい文法は使わなくても良い
ちなみに、このパートでは時制分かってますアピールをする場なので、「難しい文法を使わなきゃ」と焦る必要はありません。
DELEの試験監督資格保持者コーチにも不要と言われました。
そもそも写真描写なので使いどころがないんですよね
時制を気を付けて、上記の3点がきちんと説明できていればOKです!
Tarea3:アンケートに関する意見
Tarea3は準備時間なしで即興で話す必要があります。
まず試験管からアンケートを渡されるので、1~2分で選択式アンケートに答えます。
私が受験した時は、ホームエジュケーションにはどんな良し悪しがあると思うか、該当するものを複数選択する設問でした。
ここは自分の率直な意見で回答を選び、回答後に、なぜそれを選んだのかを説明。
次にスペインで行われた同じアンケート結果が提示されるので、自分の答えとどう違うのか比較と、どの数字が特に目立つか意見を述べます。
①アンケート回答の説明
ここは接続法も時制も特に何も気にする必要ありません。
ありのままを答えればOKです。
②スペインでのアンケート結果について意見
よく使える言い回しは以下の通り
- Me llama atencion que 接続法(私にとって興味がひかれるのは~~)
- Me sorprende que 接続法(私が驚いたのは~~)
- Lo mas llamativo es que 接続法 (最も目立つのは~~)
私の時は、Tarea3は2分くらいしか時間がなく、すぐ終わってしまいました
他の方の合格体験記を読むと、「このアンケートが日本で行われていたら~~~」という仮定法を使おうと言われていますが、即興で自分の考えをまとめる必要があるため、接続法まで盛り込むのは結構大変です。
自分が精通しているテーマなら良いけど興味ないテーマだと自分の意見を持つって日本語でも難しい…。
なので、難しい文法はTarea1にありったけをぶち込み、Tarea3は無難に卒なく終えることをお勧めします。
難易度の高い数量表現を使うこと
私はアンケート結果を説明するために、あえて難しい数量表現を使うようにしました。
例えば、こんな感じです。
Me sorprende que casi un cuarto de ellos ~~~~~~
(彼らの約1/4が~~~~なのに驚いています。)
最低限覚えておきたい数量表現は下記の通り。
- Un cuarto ・・・・1/4(25%)
- Un tercero・・・・1/3 (30%)
- La mitad de ~・・1/2(50%)
- Tres cuartos・・・3/4(75%)
このくらい言えれば、大丈夫じゃないかな。
自分の見解はいらない
最初のアンケート回答は自分の意見を選びますが、その後のスペインでのアンケート結果との比較では、客観的に淡々と話せばよいので自分の意見を話す必要はありません。
例えば
私は、選択肢1が選びましたが、スペイン人の多くは選択し2を重要視しているという違いがあります。
だけでよく、なぜその違いが起こったか自分なりの意見を深堀しなくても、聞かれたら答えるだけで良いそうです。
準備時間は20分じゃない
tarea1~2の事前準備は20分ありますが、待合室で名前を呼ばれてから準備室に移動するまでの時間等も含まれるので、20分キッチリ時間が与えられるわけではありません。
それに、Tarea1と2は、それぞれ2つの選択肢が与えられるので、テーマによっては「どっちの方が答えやすいかな」と考え込んでしまうことも。
なのでスピーキング対策するときは、準備時間を少なめに15分で練習した方が良いと思います。
ちなみに、私は、Tarea1を10分、Tarea2を5分で準備していました。
このテーマはおさえておいて
DELEのB2レベルでは、よく主題されやすいテーマがあります。
- 環境問題(プラスチック・リサイクル)
- 教育
- 健康
特にプラスチック問題は、欧米に比べて日本人の問題意識が低く、「何が問題なの?」と感じてしまい、日本語でも自分の意見がない人が多い気がします。
なので、常に時事ニュースにアンテナを広く張っておく必要がありますし、日本でニュースを見ながら「スペイン語だとなんて言うんだろう」と調べる習慣をつけて、関連する単語も頭に入れておきましょう。
使うテキスト
私が使用したのは以下のテキスト。
スパニッシモで練習
リーディングやリスニングみたいに、正解・不正解が分かるものでもないので、ネイティブに聞いてもらいましょう。
理想は、DELE監督者有資格者ですが、B2レベルになると、そのへんにいるネイティブから意見をもらうのも良いと思います。
スパニッシモで練習するときは、講師を探すときに「上級者」まで見れる講師は、DELE監督有資格者の場合が多い気がします。
少なくともDELE試験に精通しているので、的確なアドバイスをもらえますよ!
まとめ
以上がDELEのB2口頭試験のスペイン語対策でした!
参考になると嬉しいです~~
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