2024年7月19日からAmazon Primeで配信が始まった『ベティ~新たなる日々~』。
90年代にコロンビアで大ヒットした大人気作が、約20年の時を経て同じキャストを迎えて戻ってきました。
『ベティ』とは?
”Yo soy betty, la fea”は90年代にコロンビアで高視聴率を出した大人気ドラマ。
世界中で19言語、アメリカの人気ドラマ『アグリー・ベティ』の原作です。
第1シーズンのストーリー
ベティは、大学院卒で超優秀な人材であるにも関わらず、ブスであるため職に就くことができませんでした。
手あたり次第に履歴書を出し、受かった先は大人気ファッションブランド・エコモダの社長アルマンドの秘書。
アルマンドは婚約者マルセラの監視から逃れるため、仕方なくブスのベティを採用しましたが、すぐにベティの経営手腕を見抜き、仕事を任せます。
マルセラはベティの存在が面白くなく、親友パトリシアと嫌がらせすることも。
しかし同じ会社で働くブサイク組の助けもあって、くじけずに働けました。
アルマンドはベティを利用するために気のあるフリをして、ベティを会社に引き留めようと画策。
ベティはアルマンドの甘い言葉やキスを完全に信じ込み、恋する乙女でしたが、全てうそだったと分かると、アルマンドに指示された決算書の改ざんを拒否して辞職。その足で美容室に行ってみなが目を開くほどの大変身を遂げます。
最終的にベティはエコモダの社長まで上り詰め、アルマンドは自分の気持ちに気付き、ベティと交際・結婚まで至りました。
大雑把に書いていますが、300エピソードもあるので、書ききれません。
あらすじ
20年の時を経て、ベティを取り巻く環境は変わりました。
20年前、ラブラブだったアルマンドとは別居中。
原因はアルマンドと元婚約者のマルセラのキス現場を目撃したため。
同時期にベティを社長辞任するよう勧告され、代わりにアルマンドが社長に就任したことから、ベティは裏でアルマンドとマルセラの関係が続いていることを疑ったのです。
結局、エコモダの社長を務めたベティは、数年前にアルマンドに社長の座を渡しました。
今回、アルマンドの父ロベルトが死去し、エコモダにも転換期が訪れます。20年前に流行だったエコモダが時代遅れのブランドとなり、倒産の危機に扮していました。
次期社長に期待がかかる中、ロベルトを遺言にて、ベティを指名。しかしベティは今まで会社のために家族を犠牲にした後悔から相続放棄を申し出ます。
同時期、娘ミラが海外から帰ってきますが、母ベティとには溝があるようで…。
何もかもうまくいかないベティは本当の自分らしく振舞うことを決意し、数十年ぶりに前髪を切り、分厚いメガネを手に取り…。
キャスト
ベティ役/Ana María Orozco
エコモダの元社長。夫アルマンドとは別居中。
秘書として入社した当時はあか抜けないブスだったが。アルマンドに「ブスだけど有能」と手腕を代われ出世した。
ベティを演じるアナは「まさか続編を作るなんて思わなかった」と驚きを口にしています。
20年ぶりに演じるにあたり、「前作のコピーや焼きまわしにならないように、あくまで時間の経過とともにおきたリアルを演じることを心掛けた」と語っています。
アルマンド役/Jorge Enrique Abello
エコモダの現社長。ベティの夫。ベティとヨリを戻したいが上手くいかない。
アルマンドを演じるホルヘは子供が2人いるのですが、最近になって父親がベティの俳優であることを知ったようで、学校で「僕のパパはすごい俳優なんだ」と言いふらしているそうです
ニコラス役/Mario Duarte
ベティの幼馴染。ブスでオタク気質ゆえにモテてこなかった。昔からパトリシアに片思い。
マルセラ役/Natalia Ramírez
エコモダの株主の1人。元アルマンドの婚約者。
パトリシア役/Lorna Cepeda
マルセラの親友。現エコモダの人事部長。パチートという年上の男性と結婚した。
若い頃は散財癖があり、だらしない性格だった。
ウーゴ役/Julián Arango
長年エコモダのデザイナーを勤める。あか抜けない人間が嫌い。口が悪い。
ちなみにウーゴを演じる俳優フリアンは、ベティ役の女優アナと1999年に結婚しましたが、1年で離婚しています。
マリオ役/Ricardo Vélez como Mario Calderón
アルマンドの親友。
エルメス役/Jorge Herrera
ベティの父
ベルタ役/Luces Velásquez
ブサイク組の1人。いつも何か食べている。
ベルタはシングルマザーであり、第1シーズンではベルタ演じる女優ルセスが実の子を抱いて出演していました。
その子が成長し、エコモダの従業員として今回出演しています。
フレディ役/Julio César Herrera
郵便担当だった。現在もエコモダで働く。お調子者。
サンドラ役/Marcela Posada
ブサイク組の1人。レズビアン
第1シーズンではレズビアンという設定はなかったと思うのですが、時代に合わせて追加されたようです。
アウラ・マリア役/Estefanía Gómez
ブサイク組のひとり。
新キャスト
ミラ役/Juanita Molina
ベティとアルマンドのひとり娘。しばらく海外に住んでいた。ファッションが好き。
ミラ役の女優フアニータは、オーディションを受けるにあたり、台本になかったベティの引き笑いを取り入れたそうです。彼女のアドリブが実際に作品に取り入れられています。
イグナシオ(ナチョ)役/Sebastián Osorio
マルセラが推す若手実業家
ジェフ役/Jerónimo Cantillo
元エコモダの針子イニシータの孫。ウーゴの元でデザインを勉強中。
マホ役/Zharick León
エコモダの財務顧問。アルマンドの離婚問題も相談に乗っている。
今回出演しないキャスト
ロベルト役/Kepa Amuchastegui
マルセラの兄。アルマンドのライバル的存在だったが、その後、不正経理により有罪判決を受け、獄中で死亡した。
ロベルト役の俳優が出演しない理由は明らかにされていません。しかし次回作が決まった際にはお祝いのコメントを出しています。
イニシータ役/Jerónimo Cantillo como Jeff
エコモダの針子。
イニシータを演じた女優が呼吸器系の疾患のため亡くなったため、残念ながら出演はありません。
しかしイニシータの孫がウーゴの下で働いているのは、ファンにとって嬉しい展開です。
ソフィア役/Paula pena
ブサイク組の1人。夫の不倫により、一人で子供を育てている
マルセラ役の女優ナタリアが、SNSでソフィアのカムバクはないことを明かしていました。
マリアナ役/María Eugenia Arboleda
ブサイク組の1人。マルセラの私設秘書
マリアナを演じた女優は、そもそも最初からキャスティングの声かけがなかったと明かしていました。
現在はアメリカ在住で、アトランタの学校で演劇の教員をしているそうです。
見どころ
今の時代にルッキズムを描く
ベティが放送された90年代はルッキズム・パワハラ・モラハラは当たり前の時代。
当時はブスのベティが冷遇される様子も、笑いになっていました。しかし今では笑う人は少ないでしょう。
それをあえて今、続編を作ることになり、内容が時代に沿っているのかとても気になります。
監督はインタビューで「ベティはフェミニストなのか?」と質問されると、キッパリとNOと答えています。「ベティは働く女性で、お母さんで、リアルな女性なんだ」と答えています。
あくまで反ルッキズムなどのメッセージ性は出さないようです。
ちなみに、監督は当初、ベティのリメイク製作のオファーと勘違いし、「あれ以上の作品はない。リメイクは無理」とキッパリ断ったそう。「リメイクじゃなく、20年後を描くんだ」と聞かされ驚きつつ、構想を作り出したと語っています。
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