オスカー賞2025を受賞したスペイン人女優カルラ・ソフィア・ガスコン。
スペイン人でオスカーを受賞するのは2人目の快挙で、さらにトランス俳優としては初受賞のため話題を呼んでいます。
プロフィール
名前 | Karla Sofía Gascón |
誕生日 | 1972年3月31日 |
出身地 | マドリード(スペイン) |
活動 | スペイン、メキシコ |
家族 | 既婚 |
経歴
カルロスという男の子として生まれたカルラ。
幼少期より自分の性に違和感を感じていました。
性転換手術のことは知っていましたが、医療技術が高くなく、当時のスペインは独裁政権下のため諦めていました。
男性として生きていき、、19歳の時にスペインのディスコでマリサに出会い、2004年に結婚しました。

2009年頃から活動の場をメキシコに移し、俳優活動していました。
テレビドラマ《Corazón salvaje》に出演し、甘いマスクと筋肉で女性ファンも増え、その後もメキシコで活動の幅を広げていきます。

転機が訪れたのは2016年、46歳の時に性転換手術を受けました。
性転換手術がこの時期になった理由について、カルラは「色々な理由があるけど、専門医に相談する機会がなかったから。もしあったら15か20歳で手術を受けていたかも」
「性転換のプロセスもとても難しいし、手術費用を捻出するのも私には厳しかった。タイで手術して自分でホルモン注射しないといけないから」と話しています。
2018年に出版した本の中で、性転換手術を受けてカルロスからカルラになったことを告白し話題を呼ぶように。
2022年にはNetflix『レベルデ』に出演。
2024年映画『エミリア・ぺレス』でトランスジェンダー俳優として初めてオスカー主演女優賞を受賞しました。
性転換について
自分で作り上げたカルロスとしてのキャリアや人間関係が全て崩れていき辛かったとインタビューで語っていました。
カルラはバスト手術など、様々な手術の過程を赤裸々にSNS等で発信しています。
女性になった自分を鏡で見ても「嬉しい」という感よりも、幅広な肩や男性的な部分に目がいってしまい、「もう少し早く手術を受けていたら」と考えることもあるそう。
家族
前述の通り、カルラは2004年に女性と結婚し、今でも大切なパートナーです。
性転換手術を受けるときもマリサの支えがあり「彼女無しでは今の私はいない」と話しています。

彼女との結婚生活の間、カルラは他の人と関係を持つなど、彼女を悲しませることをたくさんしてしまったと後悔を明かしつつ、それでも一緒に人生を共にしてくれる大切な人だと話しています。
さらにマリサとの間に一人娘がいます。

カルラが性転換手術を受けた時は7歳のため衝撃的だったと思われますが、既にカルラが男だった時のことはあまり覚えていないそう。
「子供は性別関係なく愛情が大切な時期だから気にならないのよ」と語り、最近では娘に「男の時と今とどっちが楽しいか」と聞かれ「男の時はあなたがヒゲを抜こうと企んでたから、今の方が楽かな」という会話をしたとか。
カルラは教育方針として「男の子でも女の子でもなく1人の人として接する」ことを大切にしており、「彼女には最高の教育を与えている自負がある」と話していました。
さらに、カルラの両親にも、性転換手術を受けると告白し、彼女を支えてくれたと言います。
母親は今ではカルラを友人に自慢しているそう。
父親は既に80歳のため、時々「ミイホ(息子よ)」と呼びかけて「しまった、ごめんよ、ミイハ(娘よ)」と言い直すんだとか。
しかし長年の癖なのか、また「ミイホ」に戻ってしまうことを笑いながらインタビューで明かしていました。
炎上した発言
今回のオスカー受賞で一気に注目を集めまた一方で、過去のSNSでの発言が掘り返されネット上で炎上しています。
その内容はイスラム教徒、ルッキズム、ヒトラーなど多岐にわたります。
イスラム圏の「伝染病の病巣」と表現したり、「娘を学校に送るたびに髪を隠して裾の長い服を着た女増えてる、来年はイギリスの代わりに私たちがアラビア語を教えないといけないみたい」とイスラム教徒を揶揄をしていました。
さらに2020年アメリカで警察官によって殺されたジョージ・フロイドについて「あんなヤク中の詐欺師の死なんて誰も気にしていないのにね、まあ、これをきっかけに黒人は権利をはく奪されているとか、警察官は殺人の犯人だとかって思い込んでる人が未だにいるって分かったわね」などと表現していました。
コメント